白髪染めヘアマニキュアの仕組みと種類

白髪染めヘアマニキュアとは

白髪染めヘアマニキュアの落とし方
白髪染めヘアマニキュアとは、その名のとおり髪をマニキュアでコーティングする染め方です。

コーティングのため、主に髪の外側を染め、髪へのダメージが非常に少なくなっています。

ここでは、白髪染めヘアマニキュアについて染まる仕組みや成分、種類などについて解説していきます。

白髪染めヘアマニキュアの成分

白髪染めヘアマニキュアの染色成分は、酸性染料(タール色素)です。
このタール色素は昔はコールタールから蒸溜し合成されていましたが、現在は石油から作られることが多くなっています。

タール色素はヘアマニキュア以外に口紅やアイシャドー、チークなどにも使われており、
成分表示は赤201、黄401など「色 + 色番号」で表示されます。

白髪染めヘアマニキュアの染まる仕組み

①染める前 白髪染めヘアマニキュアの染まり方① 髪の毛にはプラスイオンとマイナスイオンが存在しています。 髪の色を決めるメラニンは黒髪だと黒、白髪だと無色になっています。
②イオン結合で染まる 白髪染めヘアマニキュアの染まり方② 白髪染めヘアマニキュアは、髪の毛のプラスイオンに酸性染料のマイナスイオンがひっつくことで髪をコーティングし 発色します。
ヘアマニキュアとヘアカラーの違い 白髪染めヘアマニキュアとヘアカラーの違い 酸性染料は分子量が比較的大きいため、ヘアカラーやヘアカラーコンディショナーのように髪の内部に浸透せず、 髪の表面を染めるにとどまります。また、 ヘアカラーのようにメラニンのブリーチをしないため黒が目立ち、明るい色の表現は苦手です。


白髪染めヘアマニキュアの種類

白髪染めヘアマニキュアは髪を傷めず綺麗に染めることができる反面、色落ちが早く、 また、脱色をしないため、明るい色は表現しにくいなどの短所があります。
それら短所を補うため、白髪染めヘアマニキュアにもいくつかの改良が加えられた商品が販売されています。

通常のヘアマニキュア

通常のヘアマニキュア
酸性染料(タール色素)のみを使ったヘアマニキュアです。 良くも悪くもヘアマニキュアの特性が最も出やい商品です。 髪へのダメージが非常に少ない反面、色持ちは3週間程度と短めです。

ヘアカラー成分入りヘアマニキュア

ヘアカラー入りのヘアマニキュア
直接染料や間接染料、ブリーチ剤といったヘアカラー成分のいくつかが含まれるヘアマニキュアです。

ヘアカラーの色持ちの良さやブリーチによる明るい色の表現とヘアマニキュアの髪のコーティングにより、綺麗でしっかり染まることを目指したヘアマニキュアです。

また、ヘアカラー特有の髪内部へのダメージは通常のヘアカラーより若干少なくなっています。 商品名称はヘアマニキュアですが、商品分類は医薬部外品になっているものの多くがこのタイプです。

HC染料、塩基性染料、植物性染料入りヘアマニキュア

ヘアカラートリートメント入りのヘアマニキュア
ヘアカラートリートメント成分である、HC染料(ヘアカラー染料)、塩基性染料、植物性染料が入ったヘアマニキュアです。

ヘアマニキュアのみでは髪内部の発色が少ないため、それらを補うことを目的とした商品です。 ブリーチによるメラニンの漂白がないため、上記ヘアカラー成分入りヘアマニキュアと比較すると染まり具合は若干劣りますが、通常のヘアマニキュアと比較すると良くなっています。

髪への傷みはヘアマニキュアと同程度で、ヘアマニキュアの長所を活かしながら染まりを良くした商品です。

特許取得ヘアマニキュア

特許付きヘアマニキュア
シュミエルなどいくつかの製品は特許が取得されています。
ヘアマニキュア特有の髪への表面への吸着を内部にまで浸透させるため、 分子量の小さな酸性染料を使い、酸性染料が毛髪に浸透して毛髪の中で染着する特許を取得しています。

髪の内部で永久的に染着することから、シャンプーで色落ちせず色持ちがよくなっています。 プロ用商品の為、一般販売はいていないようでがいくつかの美容院で施行してくれるようです。


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