白髪の原因
白髪の原因はメラニン不足や白髪の原因は過酸化水素、白髪の原因は成長ホルモンで紹介したように、 白髪の直接の原因は4つです。- メラニン(髪を黒くする色素)の元となるチロシンの不足
- メラノサイトの活動・機能不全によるメラニン色素の生成不足
- 黒くした髪を漂白してしまう過酸化水素の蓄積
- 黒髪を作る成長ホルモンの分泌不足
白髪の原因は5種類
白髪の原因は別の見方をすると、以下の5つに大別することができます。以下、各々について詳しく見ていきます。
遺伝・年齢が白髪の原因
遺伝
白髪は遺伝性が高いと言われています。
医学的には完全には証明されていないものの、海外の統計情報では白髪と遺伝の因果関係の高さがいくつか示されており、
白髪の原因の一つに数えられています。
この遺伝によって起こる白髪は、メラニン色素が髪に送り込まれにくいという体質に原因があると考えられています。
特に若白髪や子どもの白髪は遺伝性の場合があります。
加齢(年齢)
人間の全ての細胞は老化により活動が低下してしまいます。
白髪の原因となるメラニン色素を作り出すメラノサイトも同様です。
個人差が大きいものの、白髪発生の平均年令は30代中頃です。
40歳で80%、50歳で90%以上の人が少なくとも1本以上白髪が生えています。
しかし、高齢化による白髪は必然ではありません。
高齢であっても美肌、黒髪をキープしている人も多くいらっしゃいます。
加齢による白髪は、加齢によって失われるホルモン、酵素を、若年時と同じように分泌することで、
改善したり、発生を遅らせたり、予防することができます。
中でも、加齢による白髪は過酸化水素の体内への蓄積と成長ホルモンの分泌量の減少による影響が大きいとされています。
そのため、過酸化水素を分解するカタラーゼやGPX(グルタチオンペルオキシダーゼ)の分泌を増やしたり、栄養素として白金ナノコロイド、ビタミンCを摂取したり、断食による成長ホルモンの分泌促進や白髪改善運動が白髪対策として効果があります。
ストレス、病気、ホルモンバランスの乱れが白髪の原因
ストレス
ストレスは白髪だけでなく様々な病気を引き起こします。
白髪の場合、ストレスによる活性酸素がメラノサイトの活動不全を引き起こしたと推測されます。
またストレスはノルアドレナリンを分泌し血管を萎縮させる為、チロシンの輸送やメラノサイトの機能にも影響を与えます。
仕事のストレスにより、白髪が少しずつ増え、
気づけば白髪だらけになった例など、ストレスと白髪の関係をあげれば、きりがないほどです。
白髪とストレスの関係については、白髪とストレスをご参照下さい。
白斑
白斑は髪だけでなく肌や皮膚に色素が定着しにくくなっている状態です。
白斑の原因はチロシンの減少、メラノサイトの異常であると考えられています。
その結果メラニン色素が生成されなくなり、メラニンを含まず成長する髪の毛は、白髪になってしまいます。
また、白斑は遺伝的なもの以外に後天性の場合、化粧品に含まれる成分などが原因の場合もあります。
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は女性に非常に多く(男性の約10倍)、
40歳以上の約1割に見られる病気です。
甲状腺ホルモンの分泌量が減少すると無力感、皮膚の乾燥、むくみ、便秘、体重増加など様々な症状が現れますが、白髪もそのひとつです。
単に気づきにくい病気であるだけでなく、他の病気と誤診されやすい為、注意が必要です。
貧血
貧血の原因はビタミンB12と葉酸の欠乏ですが、白髪の原因でもあります。
なぜビタミンB12と葉酸の欠乏が白髪の原因になるのかについては、
別途、栄養不足が白髪の原因(当ページ下部)をご参照下さい。
ここではとりあえず貧血が白髪の原因の主要因であることにとどめます。
成長ホルモン分泌不全症
加齢による成長ホルモンの分泌量の減少は白髪の原因の一つですが、
年齢に関わらず、この成長ホルモンの分泌量が少ない人がいます。
特に成人において、成長ホルモンの分泌量が少ない人は成人GHD(成人成長ホルモン分泌不全症)と呼ばれる病気で、
白髪の原因になっています。
成長ホルモン分泌不全症の特徴は、すぐに疲れやすい、物事に対する意欲・集中力が低い、体脂肪がつきやすいなどの症状が出やすいのですが、風邪や発熱のように、急にそのような症状が出るわけではないため、本人もなかなか気付きにくくなっています。
その他病気
神経線維腫症や結節性硬化症など、いくつかの病気は症状として白髪を発症します。特に幼児や子供に多い白髪を症状とする病気については、 赤ちゃんと子供の白髪の原因をご参照下さい。
妊娠、出産
妊娠や出産(授乳)は胎児に栄養が必要なことから、必要な栄養素が不足しがちです。
特に白髪の原因・防止に効果のある栄養素の多くは、妊娠時には付加量が必要になります。
また、妊娠による環境の変化や出産後の育児もなれない経験から、精神的ストレスを増加させ、これらが白髪の原因となることがあります。
妊娠や出産による白髪の原因と改善の詳細については、妊娠と白髪の原因・改善や出産と白髪の原因・改善をご参照下さい。
栄養不足が白髪の原因
チロシン不足
メラニンはチロシンから作られます。
言い換えるとチロシンがないと黒髪となるメラニン色素は生成されません。
チロシンはアミノ酸の一種で食事などから取得できます。
詳しくは白髪改善食べ物①をご参照下さい。
フェニルアラニン
フェニルアラニンは体内で作ることができない必須アミノ酸の一種で、
主に肉、牛乳、チーズなどに多く含まれています。
メラニンの元となるチロシンを合成し、白髪を防ぎます。
ビタミンB12および葉酸の欠乏
ビタミンB12はメラノサイトの機能を活性化し、メラニン色素を増加させる栄養素です。
また、葉酸もビタミンB郡の栄養素(ビタミンB9と呼ばれる)で、ビタミンB12とともに血液を作ります。
血液はチロシンを運用する重要な働きがあるため、これらが不足すると白髪になりやすくなります。
ビタミンB12と葉酸の摂取量を増加させた結果、髪へ再色素沈着を促すことが研究により発見されています。
スウェーデンで行われた研究では、
ビタミンB12のサプリメントを摂取した患者の64%が、
自分の元の髪の色を取り戻したことを明らかにしたほどです。
ビタミンB12と葉酸の摂取については、白髪改善食べ物②をご参照下さい。
銅不足
銅はチロシンからメラニンを作る速度を飛躍的に加速させる必須ミネラルです。
言い換えると、銅はメラノサイトの活動を活性化させる働きがあります。
銅の一日必要推奨量は成人女性の場合、0.7mg、成人男性の場合、0.9mgで、
銅は多く含む食品は、お肉のレバーやイカ、いくら、すじこなどです。
牛レバーの場合、13~15g、いくらの場合、100g、イカの場合、142g~183g程度の摂取が必要です。
パントテン酸カルシウム
パントテン酸カルシウムはビタミンB郡の一種です。
医学的には証明されていないものの、ヨーロッパ、アメリカでは白髪予防の有効成分として知られています。
ヘアケア製品選びの間違いが白髪の原因
ブリーチ(脱色)
ブリーチをすると白髪がどっと増えた、という人がいます。
ブリーチはもともと髪の毛の色を抜くことを目的とした製品の為、
白髪の原因となる過酸化水素が多く含まれています。
その他、生活習慣や食物で過酸化水素を遠ざけるには、白髪の原因:過酸化水素を避けるをご参照下さい。
歯のホワイトニング剤
歯のホワイトニング剤には歯を白くする為、強力な過酸化水素が含まれています。
イギリスで行われたある実験では、歯のホワイトニング剤を使用した結果、30歳未満の女性の白髪率が200%増加しました。
ホワイトニング剤(過酸化水素など)が経口摂取により髪に何らかの影響を与えたと考えられ、白髪の原因である可能性が推測されています。
ヘアケア製品
過酸化水素は歯のホワイトニング剤だけでなく、ヘアケア製品に含まれている場合もあります。
ヘアスプレーやシャンプー、コンディショナーなどです。
過酸化水素は白髪の原因となる為、購買時には注意が必要です。
過酸化水素がなぜ白髪の原因となるかについては、白髪の原因は過酸化水素をご参照下さい。
生活習慣、その他が白髪の原因
喫煙
喫煙が白髪の原因になることがあります。
喫煙はメラノサイトを活性化するビタミンB12を壊し、
また、白髪の原因となる過酸化水素を分解してくれるビタミンCも破壊します。
アメリカサイエンス誌によると、喫煙者は非喫煙者と比較して、4倍以上白髪の発生率が高いと発表しています。
紫外線
紫外線は色素幹細胞DNAを損傷する原因の一つです。
頭皮を紫外線から守ることにより白髪の原因を減らすことができます。
紫外線と白髪の関係については、白髪対策:ストレスを避けるをご参照下さい。
睡眠不足
髪は夜(22:00~翌2:00)が最も成長する時間です。
(※最近の研究では、睡眠時間によらないとする説も多くありますが、
睡眠量が必要であることに変わりはありません。)
睡眠不足や夜更かしなどで睡眠が不足すると、白髪はもとより必要な髪の毛の成長を阻害します。
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