白髪対策 カタラーゼを増やす

白髪対策 カタラーゼを増やす

白髪対策 カタラーゼを増やす
酵素「カタラーゼ」を増やすことは、効果の高い白髪対策です。

白髪の原因は過酸化水素でご紹介したように、 白髪の原因である活性酸素「過酸化水素」を除去してくれるのが、酵素「カタラーゼ」だからです。

ここでは、酵素カタラーゼとは、 および、白髪対策として酵素カタラーゼを増やす方法をいくつか紹介しています。

カタラーゼとは

カタラーゼとは、白髪の原因となる活性酸素「過酸化水素」を無害の水と酸素に分解してくれる酵素です。
人間以外にも動物、植物など酸素呼吸をする生物のほとんどが持っている酵素です。

体内の活性酸素を除去してくれる効果があるものの、 その産出量は年齢とともに減少していきます。
その結果、本来分解されるはずの過酸化水素が毛包に蓄積され、白髪を引き起こします。

過酸化水素はさらに悪質な活性酸素「ヒドロキシラジカル」に変貌する

過酸化水素は毛包にミリモル濃度で蓄積していき、白髪の原因となりますが、 この過酸化水素は放置すると更に悪質な活性酸素である「ヒドロキシラジカル」へと変貌します。
このヒドロキシラジカルは細胞の組織と反応し、 いくつかのヒドロキシラジカルは、 細胞の遺伝子情報に損傷を与え、それら細胞はガンへと発展していきます。

そのため、この過酸化水素を素早く分解するカタラーゼを増やすことは、 白髪対策はもとより、アンチエイジングや病気予防においても効果があります。

白髪対策 経口摂取ではカタラーゼは増やせない

白髪対策 経口摂取ではカタラーゼは増やせない
カタラーゼは動物のレバーに多く含まれる酵素です。
白髪対策として、カタラーゼを増やすため、カタラーゼが多く含まれるレバーを食べれば良いのでは、 と考えられるかもしれません。

しかし、カタラーゼは酵素であり、酵素とはタンパク質の仲間です。
そのため、経口摂取では、胃酸や熱によって形を変え、 カタラーゼという酵素とは異なるものに変形してしまいます。

そのため、カタラーゼを増やす方法は、 レバーなどカタラーゼを多く含む食品を直接摂取するのではなく、 カタラーゼを体内で増やす栄養素を摂取したり、カタラーゼを増やす生活習慣を取り入れることが重要になります。

白髪対策 カタラーゼの増やし方

白髪対策としてカタラーゼを増やす方法はいくつかありますが、 ここではカタラーゼを増やす、あるいは活性化させる栄養素、および生活習慣をいくつか紹介します。

カタラーゼを増やす方法
栄養素
  • 鉄分
  • その他
生活習慣
  • 断食
  • 甘いものを控える

鉄分

鉄分はカタラーゼのみならず、人体における多くの酵素の必須栄養素です。
特に女性、妊婦、子供は慢性的に鉄分が不足しやすくなっています。

一方、過剰な鉄分は過酸化水素と反応し、 過酸化水素よりも悪い活性酸素であるヒドロキシラジカルを作る原因となります。 そのため、鉄分の摂取量は多すぎず、少なすぎず、適量を保つことが重要です。

鉄分の一日推奨摂取量と多く含む食品
必要摂取量
(1日)
成人男性:7.7mg
成人女性:10.7mg
妊婦(※):13.3~28.2mg

※妊婦は妊娠周期によって、より多くの鉄分を摂取する必要があります。
多く含まれる食品 豚レバー
(100g)
13.0mg
パセリ
(100g)
7.5mg
しじみ
(100g)
5.3mg
その他鉄分を多く含む食品 卵(黄身)、レバー、ハツ、大豆、貝類など
過剰症状 体重1kgあたりの1日の過剰摂取量です。
具体的な摂取量はご自身の体重を乗じて計算して下さい。

成人:0.8mg/kg
3~5歳:1.6mg/kg
6~7歳:1.4mg/kg
8~9歳:1.2mg/kg
10~14歳:1.0mg/kg 体重/日

例1:40歳男性平均68.5kgの場合:54.8mg(=0.8×68.5kg)
例2:40歳女性平均53.0kgの場合:42.4mg(=0.8×53.0kg)


  • 成人では、鉄の長期摂取に伴う慢性的な鉄沈着症(鉄分の過剰な体内蓄積)が起こります
  • 鉄の過剰摂取により亜鉛の利用が低下するという報告が多いものの、耐容上限量を定めるためのデータは不十分として活用されていません
参考:厚生労働省

その他

鉄分以外に、アスパラギン酸、オキシカイン、アムラなど、いくつかの栄養素が体内でのカタラーゼの産出量を増やすという検証報告があるものの、 まだまだ資料が不足している状態です。

また、カタラーゼ以外に過酸化水素を分解する酵素や栄養素については、 白髪対策 セレン白髪対策 白金ナノコロイド白髪対策 ビタミンCをご参照下さい。

断食

断食を含め、食事制限によるアンチエイジング効果や寿命を延ばす効果、 断食によって白髪がなくなったという体験談がありますが、 これらの要因の一つが食事制限によって加齢によるカタラーゼ産出量の減少を抑えることができるからだと考えられています。

ウィスコンシン州医学部とアメリカ国立センターにおいて行われたラットを使った研究によると、 30%の食事制限により、カタラーゼの産出量(活性)が26%増加したとしています。
断食はその他にも、白髪改善に効果のある成長ホルモンの分泌を促す作用もあります。
断食による白髪改善については、断食をご参照下さい。

また、対象実験はバナナであるものの、インドで行われた実験では、 意図的に水分不足にしたバナナは、カタラーゼの産出量が20~28%、 その他SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)やAPX(アスコルビン酸ペルオキシダーゼ)の活性により、 細胞の損傷(バナナの腐食)を低減したと発表しています。

甘いものを控える

カタラーゼ欠損症の人(生まれつきカタラーゼが少ない人)は、2型糖尿病になりやすいという特徴がありますが、逆もまた真です。 理由は、カタラーゼは糖化により、その活動が低下してしまうからです。
そのため、甘いものを控えることは、カタラーゼの活性化、白髪を減らすことにつながります。

カタラーゼのその他の効果

カタラーゼには、白髪を減らす以外に様々な効果があります。
ひとつは寿命を伸ばす効果、もうひとつは脂肪を少なくする効果です。

ワシントン大学で行われた研究では、実験用ラットにカタラーゼの増強を実施した結果、寿命が20%増加したと発表しています。 これは人間に換算すると15~25年に相当するとしています。 また、別の研究では、カタラーゼが内蔵脂肪の量を減少し、筋肉の増加と相関関係があったとしています。


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