白髪 抜くと

白髪を抜くと

白髪を抜くと毛が生えてこなくなる、あるいは、
抜いた毛穴からは白髪しか生えてこなくなる、などいろいろ言われることがありますが、
果たして本当なのでしょうか。

白髪を抜くという行為と、白髪への影響について解説しています。

白髪を抜いても髪の毛は生えてくる?

白髪を抜く
白髪を抜いても髪の毛が生えてこないことは稀ですが、少しでもその可能性があるため、白髪は抜かない方が良いと言えます。
以下、詳しく見ていきます。

髪の毛は毛乳頭を壊さない限り何度でも生えてくる

そもそも髪の毛に限らず、全ての毛は毛乳頭から生えてきます。
毛乳頭はメラニンを含む様々な栄養を髪の毛に送り、髪の毛を成長させます。
つまり、この毛乳頭と髪の毛を何度も作り出す毛包幹細胞を破壊しない限り、髪の毛は抜いても何度でも生えてきます。

では、白髪を抜くことでこの毛乳頭や毛包幹細胞が破壊されるか、というと簡単には壊れません。
女性の脱毛を想像して見て下さい。
もし、1度毛を抜くだけで毛が生えてこなくなるなら、レーザー脱毛のエステサロンは不要です。

レーザー脱毛器具はレーザーで毛乳頭、その他周辺細胞を破壊することで、毛を生えてこないようにしています。
つまり、抜くだけで確実に髪の毛が生えなくなることは、非常に難しいと言えます。

ただし、抜くことで毛乳頭を壊すこともある

白髪を抜くと毛乳頭を壊す
ただし、何度も何度も繰り返し白髪を抜くことで、この毛乳頭が次第に壊れたり、 あるいは、無理やり抜いた時に異常に毛乳頭を傷つけてしまうことがあります。
また、年齢によっては毛乳頭そのものが弱っていることがあるかもしれません。
このような場合は毛乳頭や毛包幹細胞が壊れてしまい、髪の毛が生えてこなくなります。

何度も髪の毛を抜いてしまう病気に抜毛症という病気があります。
この病気を見る限り、何度も何度も繰り返し髪の毛を抜くと、 頭部の一部から髪の毛が生えてこなくなることは明らかなようです。
(※抜毛症とは、ストレスなどが原因で自身の髪の毛を抜かずにいられない病気です。 抜毛症になった人の多くが脱毛、いわゆるハゲに悩まされています。)

毛穴が炎症を起こす可能性

白髪を抜くともう毛嚢炎
白髪を抜くと、毛乳頭が破壊され、髪の毛が生えてこなくなる可能性があるだけではありません。
自然に生えている毛を無理やり抜くわけですから、肌に負担がかかります。

抜いた毛穴に雑菌が入ると毛嚢炎(ブドウ球菌が感染して起こる皮膚の炎症)という病気になることもあり、ひどい場合は皮膚切開が必要な場合もあります。

つまり、白髪を抜いても良いことはほとんどありません。
抜くよりは「根本から切る」、あるいは「染める」など他の白髪対策をした方が良いでしょう。


白髪を抜いた後の髪の色は、普通は白髪

何もしていなければ、白髪を抜いた後は白髪が生えてくる確率が高いです。
理由はそもそも白髪が生えていた毛穴は、メラノサイトの機能が低下しており、メラニン色素を作り出す力が弱いからです。

しかし、白髪対策をしている場合は白髪が生えてくる、とも言い切れません。
チロシンや亜鉛など白髪改善に効果のある栄養素をしっかり摂取し、メラノサイトの機能が活性化していれば、以前と比較して黒髪が生える確率が少しでも高くなります。
白髪の防止・改善に効果のある栄養素については、白髪改善サプリメント一覧をご参照下さい。


白髪を抜いても白髪は増えない

白髪を抜いたからと言って、白髪が増えることはありません。
白髪はもともと髪の毛にメラニン色素が注入されていない状態です。
つまり、メラニン色素が不足している状態の為、病気でも無い限り、周りの細胞にメラニン色素不足が起こるとは考えられないからです。
しかし、白髪を抜くと白髪が増えると言われる所以はあります。

カラーバス効果

白髪を抜く

ひとつはカラーバス効果です。
白髪を抜くと白髪を意識し始めるため、そのこと、つまり白髪が以前より目に付くようになります。
例えば今日のラッキーカラーは赤です、とテレビで言われると、その色ばかりを意識してしまうような現象です。


原因を治療しない限り白髪が増えるのは自然なこと

そもそも白髪になった原因があります。
その原因を取り除いていない限り、白髪が増えるのは自然なことです。
白髪を抜いたこととは関係ありません。

白髪を抜いた後も原因そのものを放置していれば、白髪が増えていくことはある意味当然かもしれません。
白髪の原因については、白髪の原因をご参照下さい。


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